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FARMER

報恩寺筍生産グループ

住所:福知山市報恩寺

報恩寺の恵みを未来へ
たけのこ名人・野田和則さんの挑戦

福知山市報恩寺地区で春の訪れを告げる名物といえば、「報恩寺たけのこ」。その品質の高さから、地元の直売所だけでなく、京都市内の料亭でも扱われるほどの逸品だ。その生産に長年携わってきたのが、報恩寺筍生産グループの中心メンバーであり、たけのこ名人として知られる野田和則さん。

報恩寺のたけのこは、えぐみがなく、柔らかい。生でも食べられるほどで、上品な甘みとシャキシャキした歯ごたえが特徴。土壌の良さと竹藪の手入れが行き届いていることが、その美味しさを支えている。

まだ土の中に眠るタケノコの位置を、わずかな土の盛り上がりだけで見極める。その目印は、初めて見る人にはまったくわからないほど微細だ。長年の経験と勘がものをいう世界だからこそ、野田さんは“たけのこ名人”と呼ばれている。

地域には現在、約40軒ほどの生産者が竹藪を守り、野田さんたちは、手入れの行き届いた“美しい竹藪”を保ち続けることにも力を入れてきた。しかし、気候変動などの影響で、年によっては「表年(たけのこがよく出る年)」であっても収穫量が伸びないこともあり、今では貴重な山の恵みとなりつつある。

野田さんは長年、地域の直売所を通じて新鮮なたけのこを届けてきたほか、地元の子どもたちにたけのこ掘りを体験してもらうなど、地域の文化継承にも力を注いできた。「いいたけのこは、いい竹藪からしか育たない。だからこそ、次の世代にもこの環境を残していきたい」と語る。

春のわずかな時期だけ楽しめる報恩寺のたけのこ。そんな一瞬の恵みを見逃さず、丁寧に掘り上げていく。そのやさしい味わいには、自然のぬくもりと手しごと、ふるさとを想う気持ちが込められている。

大阪中津や福知山駅北のFarmers Tables春には、報恩寺たけのこの直売や地元シェフとのコラボメニューも登場し、やさしい味わいと希少性が話題を呼び人気を集めた。報恩寺の恵みを未来へつなぐ新たな挑戦が始まっている。

光と風がぬける報恩寺の竹林

手入れの行き届いた豊かな土で育つ

たけのこ名人の話を真剣な表情で
見入る子どもたち

ほりたてのたけのこは
特に香りが良い

報恩寺たけのこの
ホイル焼きは絶品

旨みと香り広がる
報恩寺たけのこご飯

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WEB

報恩寺たけのこ掘り体験の様子はこちら

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