2022年7月、福知山駅前に残る銀行跡地にクラフトビール醸造所「CRAFT BANK」が誕生した。建物内には醸造所のほか、ブリューパブ、コワーキングやイベントスペース、屋上ビアガーデンを併設。特に大きなビール醸造タンクを眺めながら、出来たてビールが味わえるブリューパブでは、軽い前菜からボリュームのある肉料理まで、試作を重ねたビールに合う料理が楽しめる。
ブリュワーとして醸造の一切を担うのは、創業者の羽星大地さんと庄田健助さん。
福知山出身の羽星さんは東京で就職するも、クラフトビールがある場所に集まる人たちの前向きさや自由さに魅せられ、一念発起。地元でクラフトビールを作りたいとUターン。庄田さんは兵庫県出身。就職した都市計画シンクタンクの事業で福知山市と関わって以来、この地で独立や起業を経ながら、「いつかはビール屋に」という夢を温め続けてきた。
2019年、2人は世界的なブリュワリー、宮崎県延岡市の「宮崎ひでじビール」の門を叩く。聖地とも言えるこの場所で2ヶ月の修行を経て、技術と知識、ブリュワーとしてのマインドを学んだ。
彼らが目指すのはDRUNKABILITY(ドランカビリティ/造語)なビール。「楽しみながら気がつけば何杯も飲んでしまう」、そんなビールが理想だ。
また、丹波黒枝豆や丹波栗など、地元の生産者と一緒に丹波の素材を活かしたビールづくりにも力を入れる。
今年4月、「ビール片手に、なんかやろう。」を合言葉にクラウドファンディングに挑戦。目標額826%を達成した。
同時に発表されたオリジナルラベルやイラストも、本気度と遊び心のバランスが絶妙で、スタイルとしてクラフトビールを発信する上で大きなインパクトを残した。楽しそうなことや人が集まりそうなこの場所に、取り敢えずビール片手に乗り込んでみよう。
住所:京都府福知山市南本町264-5
電話:050-3091-0726
HP:https://www.craftbk.net
Instagram:@craftbank_brewing